マレーシアに行ったら必ず訪れたい場所、バトゥ洞窟に行った時の記録です。
うだるような蒸し暑さの中、272段の階段を上り、狡猾な猿たちに荷物を奪われたりしながら楽しんできました。
巨大洞窟は男のロマンですね。
バトゥ洞窟とは
バトゥ洞窟(Batu Caves)はマレーシアの首都クアラルンプールから20分ほどのセランゴール州ゴンバッ郡にある巨大な洞窟です。
ヒンドゥー教の聖地で、色鮮やかな神々の像が拝めます。
毎年1月下旬から2月上旬にはヒンドゥー教最大のお祭りタイプーサムが開催され、世界中のヒンドゥー教徒が集まります。
私が訪れたのはタイプーサムの後だったので比較的観光しやすかったのですが、お祭り中は移動が困難となるほど人々がひしめき合います。
洞窟に入るためには272段の心臓破りの階段を上る必要があります。
また、洞窟に続く階段周辺には狡猾な猿たちがたくさんいて、観光客の手荷物を狙っています。
バトゥ洞窟の行き方
バトゥ洞窟まではマレーシアの首都、クアラルンプール市街から簡単かつリーズナブルにアクセスできます。
交通の中心KLセントラル駅からKTMコミューター線に乗りBatu Cavesまで約20分。
料金は日本円で約70円程度でした。安い!
色鮮やかな神々の像
バトゥ洞窟には様々なヒンドゥー教の神々の像が展示されています。
独特な色使いで、見ていて面白いですね。
孫悟空のモデルになったハヌマーン
バトゥ洞窟に到着すると最初に出迎えてくれるのは、西遊記の孫悟空のモデルにもなったと言われる、猿神ハヌマーン。
変幻自在の体を持ち、空も飛べる超人。
怪力で山ごと持ち上げて運んだり、月を飲み込んで時を止めるなど、豪快なエピソードが数多く語られています。
フルーツと勘違いして太陽を取りに行き、えらい神様に顎を砕かれて転落死したおちゃめな一面も(後にパワーアップして復活)
富の神様、ガネーシャ
水野敬也氏のベストセラー『夢をかなえるゾウ』でも有名な、象の顔を持つガネーシャ様です。
障害を取り去り、財産をもたらすと言われ、事業開始と商業の神として絶大な人気を誇ります。
バトゥ洞窟に点在するお土産屋さんでも多くのガネーシャグッズが売っています。
私もご利益にあやかろうと、手のひらサイズのガネーシャ様を購入しましたが、猿に奪われました。
黄金のスカンダ像
バトゥ洞窟のシンボル、スカンダ(ムルガン)の巨大な黄金像です。
生まれてすぐに軍神となったエリート。
日本では韋駄天(いだてん)と呼ばれ、厨房や僧坊(お坊さんの家)を守る護法神とされていますね。
また、子供を病気から守るとも言われています。
イケメンです。
272段の階段と猿たち
バトゥ洞窟に入るには272段の階段を上る必要があります。
階段自体はそこまでハードではないのですが、蒸し暑いマレーシアの気候がじわじわと体力を奪います。
階段には多くの猿たちが生息しています。
とてもかわいいのですが、油断していると……
かわいいサルたち
洞窟へ続く階段には無数の猿たちがいます。
人慣れしていて、かなり近づいても逃げません。
自由気ままな姿は見ていて飽きませんね。
狡猾な猿たち
猿たちは温厚で、人に襲い掛かるようなことはあまりありません。
しかし、常に背後から観光客の手荷物を狙っています。
目が合っているときは、蘭姉ちゃんの前のコナン君のように純粋無垢に振舞っていますが、背を向けた途端に豹変し、荷物を強奪しようとします。
私も洞窟の頂上で手のひらサイズのガネーシャ様を購入しましたが、油断して猿に奪われました。
頂上から半分くらい降りていましたが、再び上って買いなおす事に。
食べ物だけではなく、カメラや眼鏡、帽子など、何でも盗もうとします。
訪れる際は手荷物には要注意です。
荘厳な洞窟と神々しい頂上
272段の階段を登りきると荘厳な洞窟を拝めます。
ヒンドゥー教最大の祭「タイプーサム」もこの洞窟内で行われます。
4億年前の鍾乳洞
洞窟を構成する石灰岩は4億年の時を経て形成されたと言われています。
パワーを感じる……気がします。
神々しい光が差し込む頂上
洞窟を抜けると神々しい光が差し込む広場があります。
崇高な雰囲気を感じますね。
神聖な雰囲気の猿たち
頂上付近にいる猿たちは何やら階段にいた猿たちとは違う神聖な感じを醸し出していました。
ホーリーモンキーと呼びましょう。
まとめ、バトゥ洞窟に訪れる際の注意点
272段の階段や、4億年前の鍾乳洞、愉快な猿たち。
首都クアラルンプールからもアクセスしやすく、見どころ満載なバトゥ洞窟は、マレーシア旅行の際は必見ですね。
バトゥ洞窟はヒンドゥー教徒の聖地です。
短すぎるハーフパンツやノースリーブ、スカートなどラフすぎたり肌が露出しすぎたりする服装は極力避けましょう。
ヒンドゥー教の人たちが大切にしてきた場所なので、マナーを忘れず、お邪魔しますの精神で観光を楽しみたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました♨