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最近、大阪府警が落とし物の、希少種である「ヨウム」を無許可で譲渡していたことが報じられ、ネット上でも話題になっています。
それをきっかけに「ヨウムってそんなに珍しい鳥なの?」「値段はどれくらい?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ヨウムの価格相場とその理由・背景を分かりやすく解説します。
ヨウムの値段は高い!中には100万円以上する個体も

まず結論から言うと、ヨウムの販売価格はおおよそ30万円~40万円ほど、希少な個体では100万円以上することもあります。
なぜそんなに高いの?──価格の理由は「希少性」と「輸入禁止」
ヨウムの値段が高い理由は大きく分けて3つあります。
- 輸入が禁止されているため、国内で繁殖された個体しか出回らない
- 繁殖が非常に難しく、流通数が少ない
- 世界的に人気が高く、需要に対して供給が追いついていない
ヨウムはかつて大量に野生捕獲され、世界中にペットとして輸出されてきました。
しかし乱獲により絶滅危惧種となり、2017年からは国際取引が全面禁止に。
これにより、日本国内で手に入るのは合法的に繁殖された個体のみになりました。
ところが、ヨウムはペア形成や産卵が難しく、ブリーダーの数も限られています。
その結果、希少価値が高まり、価格がどんどん上昇しているのです。
ヨウムの値段相場をチェック:品種別の価格一覧

ヨウムの値段は品種によっても変わります。
ヨウムの種類 | 価格帯(参考) |
---|---|
コンゴヨウム | 30万円前後 |
コイネズミヨウム | 40万円前後 |
アルビノ・レッドファクターなどの変異種 | 50万円以上 |
今後も流通量は増えにくいため、価格がさらに高騰する可能性もあります。
そもそもヨウムってどんな鳥?──賢くて愛される「世界一頭がいいインコ」

ヨウムはアフリカ原産の中型インコで、灰色の羽と赤い尾羽が特徴です。
体長は30cmほど、体重は500g前後。
とにかく賢く、人間の言葉を理解して会話ができる鳥として世界中で人気を集めています。
知能は人間の5歳児並みとも言われ、色・数・形・物の名前まで覚えることが可能です。
おしゃべりだけでなく、感情表現も豊かで、人間のパートナーのような存在になってくれます。
寿命も50年を超えることがあり、一生を共にするペットとして深い絆を築けるのが魅力です。
ヨウムはなぜ希少種なのか?──密猟と環境破壊による激減

ヨウムの値段が高い理由はその希少性にあり、背景には深刻な個体数の減少があります。
もともとヨウムはアフリカの熱帯雨林に生息していましたが、ペット需要による乱獲や密輸で野生個体が激減。
さらに森林伐採などの環境破壊も重なり、国際的な保護対象に指定されるに至りました。
その結果、現在ではワシントン条約の附属書Iに分類され、国際的な商取引が禁止されています。
日本でも環境省による登録制度のもと、厳格に流通が管理されています。
世間を騒がせた無許可譲渡のニュースでは、それを知らずに大阪府警が譲渡してしまったため、問題になってしまったのですね。
ヨウムの価格が高いのは“理由がある”

改めてまとめると、
- ヨウムの価格は30万円前後が相場
- 希少種指定&国際取引禁止により、国内繁殖個体だけが流通
- 繁殖難易度が高く、需要も高いため価格が上がり続けている
ヨウムはただの高級ペットではなく、賢く繊細で、人と深くつながれる存在です。
その魅力に惹かれる人は多いですが、お迎えには十分な準備と覚悟が必要ですね。
めっちゃしゃべるヨウム、ずうちゃんがかわいいのでぜひご覧ください。