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今、世間の注目を集めている小説『カフネ』をご存じですか?
2025年本屋大賞を受賞した話題作であり、作者・阿部暁子さんにとっても記念すべき初の大賞受賞作品。
今回は『カフネ』の魅力をあらすじ・感想・読者の声を交えてご紹介します!
著者・阿部暁子さんとは?
阿部暁子さんは岩手県出身の小説家。2008年、『屋上ボーイズ』で第17回ロマン大賞を受賞し、集英社コバルト文庫から作家デビューを果たしました。以降、少女小説・青春小説を中心に多彩なジャンルを手掛け、若年層を中心に支持を集めてきました。
代表作には、車椅子の男子高校生とダンサーを目指す少女の切ない青春を描いた『パラ・スター』シリーズや、人生をやり直すためにタイムリープする物語『また君と出会う未来のために』、香りを通して人と人との心をつなぐ『鎌倉香房メモリーズ』シリーズなどがあります。いずれもキャラクターの心情を丁寧に描き、日常に潜む優しさや葛藤をすくい上げる作風が特徴です。
そんな彼女がこれまでのレーベル(集英社オレンジ文庫、コバルト文庫など)を離れ、講談社から新たに一般文芸として刊行したのが『カフネ』です。
『カフネ』とはどんな作品?

『カフネ』は、講談社より2024年に刊行された長編小説です。
主人公の野宮薫子は、最愛の弟を突然亡くし、彼の遺言によって、弟の元恋人・小野寺せつなと出会います。
せつなが勤務する家事代行サービス「カフネ」でのボランティアを通じて、二人は少しずつ心を通わせていきます。
この物語の中心にあるのは「食」と「人とのつながり」。
悲しみを抱える二人の女性が、誰かのためにご飯を作り、掃除をし、言葉を交わす中で、自分自身を取り戻していくヒューマンドラマです。
あらすじ(ネタバレなし)
法務局に勤める41歳の野宮薫子は、弟・春彦の突然の死により心に大きな空洞を抱えて生きていた。春彦の遺言により、彼の元恋人・小野寺せつなと再会する。29歳のせつなは家事代行サービス「カフネ」のスタッフとして働いており、薫子は週末にその活動を手伝うことに。
最初はかみ合わなかった二人だが、依頼者の家で掃除をし、栄養たっぷりの料理を作る中で、次第にお互いの心に踏み込んでいく——。
タイトル「カフネ」の意味とは?
「カフネ(Cafuné)」とは、ポルトガル語で“愛しい人の髪を優しく撫でる仕草”を意味します。日本語では一言で表現しにくいこの言葉が、物語全体の優しさと癒しの象徴として使われています。
本屋大賞2025を受賞!その理由とは?

『カフネ』は、第22回本屋大賞で栄えある【第1位】を受賞!本屋大賞とは、全国の書店員が「もっと売りたい!」と思う作品に投票して決まる賞です。
書店員からの熱い支持
- 「今の時代に必要な、そっと寄り添ってくれる物語」
- 「登場人物すべてがリアルで、共感の連続」
- 「読後、優しい涙がこぼれました」
心に寄り添い、癒してくれる物語を求める現代の読者のニーズとマッチし、圧倒的な支持を受けたことが受賞の決め手でした。
読後感と感想

- 涙が止まらなかった…
- ご飯のシーンがどれも美味しそうで心があたたかくなった
- 自分もつらいときに読みたいと思える1冊
と、SNSでも感動の声が多数。
特に印象的なのが、ラストの“カフネ”を象徴するシーン。
読者の心にも深く刻まれました。
まとめ:『カフネ』は今読むべき一冊!
- 心に寄り添う物語が読みたい
- 人とのつながりに癒されたい
- 最近涙を流していない
そんな方にこそ、『カフネ』はぴったりの1冊です。
本屋大賞受賞でますます注目が集まる今、ぜひ手に取って、温かな涙とともに味わってみてください。
歌手の「カフネ」についてはこちらの記事をご覧ください👇